間伐材を使った商品が増えている！積極的に手に取って、みんなで健全な森を守ろう
日本の土地の2/3は、森林となっています。森にはたくさんの木があればあるほどいいと考えている方もいると思いますが、実は健全な状態を保つためには必要のない木を伐採して、他の自然に対して太陽光を届けることが重要とされています。
しかし、間伐にはさまざまな負担がかかるため、林業の大きな課題とされています。そこで現在注目されているのが、間伐材の利用方法です。そこで今回は、間伐材を使った商品について詳しくご紹介していきます。
間伐材の利用が重要な理由
間伐は、健全な森を保つために重要な行為です。しかし、伐採した木の処分には費用がかかってしまいますし、森に放置しても腐敗するのにかなり長い時間がかかってしまうため、林業に関わる方も頭をかかえている状態となっています。
元々伐採される木は細いものが多く、木材としての利用は難しいとされていたため、販売の利益よりも他の経費の方が高くなり、林業は赤字になるところが多くなっています。そのことにより、林業は深刻な人材不足も課題として抱えています。
このような問題を解決することができるのが、間伐材の利用です。間伐材を商品として販売することができれば、林業に入る収益を増やすことができるだけではなく、現在処分されている木材を再利用することができますし、再造林の負担を減らすことも可能です。
間伐材を利用した商品
間伐材の利用はSDGsの観点からも重要とされていることから、現在積極的に実施されています。そこでここからは、間伐材を利用して作られた商品についてご紹介していきましょう。
使い捨ての割りばしや紙コップ
私たちは、コンビニエンスストアやスーパーで買い物をした時には、割りばしや紙コップを使う機会も多くあります。このような使い捨ての生活用品にも、間伐材が使われています。現在は間伐材を導入する企業が増えてきていることが分かっています。
紙製品
間伐材は、紙パルプの原料の一部として使われています。そのため、間伐材を利用した紙パルプを使った封筒・はがき・名刺なども多く登場しています。このような製品はグリーン購入法で購入することができるため、今後も企業が採用しやすい環境になっていると考えられます。
ペレット
間伐材を利用した商品の中でも、最近注目を集めているのがペレットです。ペレットはストーブの燃料として使われるものです。カーボンニュートラルで環境に優しい上に、取扱いが容易で着火しやすいため、使いやすいと話題になっています。
ペレットの灰を土に戻せば、新しい木を育てるのに活用することができるため、今後メインの燃料として使われる可能性も高いです。
まとめ
いかがでしたか？健全な森を作るために必要とされているのが間伐ですが、実は伐採された木の利用にはさまざまな課題がありました。これを解決するために、現在さまざまな商品が作られています。
現在、全国森林組合連合会は「間伐材マーク」を作り、間伐材を用いた製品に表示することによって、普及を積極的に進めています。このマークのついた商品を扱うことによって、私たち個人でもSDGsの取り組みが可能です。ぜひ注目して利用してみてくださいね。
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