熊本県の郷土料理「焼き米」は魅力がたくさん!非常食として再度注目を集めているって本当?
「焼き米」という食料をご存じですか?あまり馴染みがないかもしれませんが、実は古来から愛されてきた熊本県の伝統的な郷土料理です。現在は食べる機会も少なくなってきていますが、その保存性の高さから非常食として再度注目を集めていると言われています。
そこで今回は、熊本県の郷土料理である焼き米の特徴とおいしい食べ方について見ていきましょう。
焼き米って一体何?
焼き米とは、米を釜で煎って平らにつぶした保存食です。お米は昔から日本人にとって大切な栄養源となっていました。そんな米をいつでも手軽に食べられるようにと、工夫して調理されたのが、「焼き米」です。
そのまま食べることができる手軽さはもちろん、お米に含まれた栄養素を簡単に摂取できるのも人気の理由の1つです。
焼き米の歴史は室町時代から始まった
焼き米の歴史は古く、実は室町時代から始まっています。肥後国の氏族である阿蘇家が、戦の際に陣中食として携行していたことが始まりとされています。当時は戦の際に利用されていましたが、現在でも非常食として使われることが多いようです。
焼き米の魅力的な特徴
古来から日本人に愛されてきた焼き米は、現在でも非常食として注目されています。では、そんな焼き米にはどのような魅力があるのでしょうか?
保存料や添加物が使われていない
焼き米は、作ってから実際に食べるまで長く保存することができる点が魅力と言われています。そのため、非常食として使うことも多くあります。ただ、製造の工程で保存料や添加物は一切使われていません。
古来から行われている方法を使うことによって、その栄養素を保ったまま保存食として長持ちさせることができるので、より健康的な食材をとれるのは魅力と言えるでしょう。
いつでも手軽に食べられるから非常食に最適
焼き米は、そのまま食べることも可能となっています。そのため、万が一災害などがあってライフラインが止まっている時でも、すぐに栄養補給が可能となっている点が魅力です。栄養価も高いので、万が一何かあった時のために自宅に置いておくといいでしょう。
さまざまな食べ方ができる
焼き米はそのまま食べることもできますが、実はさまざまな調理方法もあります。そのため、普段は非常食として保存しておき、ある程度期間が経ったら自分好みにアレンジして食べるのもいいでしょう。栄養価も高いので、おやつやダイエット中の食事としても最適です。
焼き米の作り方
栄養価も高く、古来から保存食としても愛されてきた焼き米はどのようにして作られるのでしょうか?そこでここからは、焼き米の作り方を手順通りに見ていきましょう。
籾を3日間水に浸す
焼き米は、籾の状態から作ります。そのままだと硬くて食べることができないので、3日間たっぷりの水に浸すことが重要です。乳酸発酵することによって、お米本来が持っている甘みと旨味を大幅に増すことが可能です。
ただ、気候によって水に浸す日数は変わり、芽が出る直前に引き上げることが重要です。水からあげたら、ザルでしっかりと水気を切ります。
一番炒りを行う
水気を切ったら、釜にいれて少しずつ炒っていきます。徐々にパチパチといったはじける音が鳴り始めた際に、手でもんで籾殻がとれれば完了となります。
一度冷まして精米
炒った籾は、麻袋の中にいれて2日程度の時間をかけて完全に冷やします。麻袋は通気性がいいので、米自体が水蒸気を出しながら均等に冷ますことができます。完全に冷めたら、精米を行います。
2番炒りを行う
精米が終わったら、もう一度籾を釜に入れて炒ります。時間をかけて炒って、全体がきつね色になれば釜から取り出します。
押し機でひしゃぐ
2番炒りを行ってまだ熱が残っているうちに、米を平らにしていきます。その時には、専用の押し機が使われます。炒りすぎると、米が粉になってしまうため、適度なタイミングで押し機に入れて平らにすることが重要となります。
平らにした後には、十分に冷ましてから保存容器に入れましょう。
焼き米のおいしい食べ方
焼き米は非常食になるだけではなく、普段の生活でも気軽に食べられるのが魅力と言われています。そこでここからは、焼き米の美味しい食べ方をご紹介していきましょう。
クルトンの代わりにする
カリカリとした食感が魅力の焼き米は、クルトンの代わりとしてコーンスープに入れたり、サラダに乗せるのもいいでしょう。焼いたお米の香ばしい香りが、より食欲をそそります。
リゾットにする
焼き米にお好みのスープを入れれば、簡単にリゾットを作ることができます。市販のカップスープを使えば、お湯だけを用意すればいいので、忙しい朝にもピッタリです。少量でも満腹感を感じられて栄養もしっかりと摂れるのは魅力的でしょう。
まとめ
いかがでしたか?熊本の伝統的な郷土料理である「焼き米」は、手軽に高い栄養素を摂ることができる保存食です。現在でも非常食として愛用されていますし、普段もさまざまなアレンジをして美味しく食べることができるので、ぜひ自宅に置いてみてはいかがでしょうか?
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伝統の焼き米 【360g】 熊本県産 うるち米 添加物不使用
600年以上も前からおやつや保存食として親しまれてきた伝統食
焼き米(やきごめ・やっこめ)とは、日本に古くからあり、未熟米の青いお米や種籾を利用した食べ物。
籾を釜で煎って加工して「おやつ」や「保存食」として食べられ長い間親しまれていたもの。
でも、現在では生産する農家さんがほとんどいない状況で伝統的製法を守る農家も少なく、 日本人でも、知らない人も多いといわれてる幻の商品です。
備蓄米として
体調不良で外出できない時や食欲のないときに栄養補給のための備蓄品としても最高の商品となります。日常のおやつや御飯の代わりに、災害時の非常食や、登山時の携行食など、として、長年親しまれてきました。
インスタント食品のような感覚でお米を炊くことなく、お手軽な現代食としてももってこいです。そのまま食べると食べ応えがあり、香ばしいく, スープなどに入れるとお米の栄養をそのままとれます。さらに、少量でも満腹感があるため、ダイエットにもおすすめです。