「酵素と酵母、その違いについて」 ~初心者でもすぐわかる両者の違い~
酵素と酵母、その違いについて
はじめに
昨今の健康ブームに乗って、巷では「○○酵母配合」や「○○酵素ドリンク」はては「補酵素配合健康食品」などという文字を目にすることが多くなっています。
ただ、何となく体に良さそうなのはわかっていても、実は酵素と酵母?なんのこと??という方は多いはず。ましてや補酵素ともなると一体何が何やらチンプンカンプン…などという方もいらっしゃるでしょう。
今回は、そんな方向けに、わかりやすく酵素と酵母の違いなどについて説明していきたいと思います。
■そもそも酵素、酵母ってなに?
まずはそもそも論からです。
酵素と酵母は、同じ「酵」という字を使っている上に、読み方も「こうそ」「こうぼ」と、とても似ているために混同されがちです。
しかしながら、酵素と酵母は全く別物であり、その機能においても全く別の働きをします。
どちらも詳述するとそれぞれ論文が書けるほどの分量になるので、かなーり割愛して紹介します。
・酵母
酵母というのは、微生物の一種で物質の中に含まれる糖をアルコールと二酸化炭素に分解する働きを持ちます。
これを利用して作られるお酒が日本酒やワイン、ビールのような醸造酒です。
また、パンを作る際にも使用され、イースト菌とかパン酵母などと言う呼ばれ方をします。
ご自宅でパン作りをされる方は「酵母を起こす」などといっているのでなじみが深いかもしれません。
・酵素
酵素というのは、タンパク質の一種で、ある物質を別のものに分解したり、ある物質の中からある物質を取り出したりするときに活躍します。
酵素というのは人体中にも存在しており、例えば唾液中には「アミラーゼ」という分解酵素があり、でんぷんを麦芽糖に変え消化しやすい物質に変換しています。
・補酵素
補酵素はその名前のとおり、酵素の働きを補うための物質で、それ単体ではほぼ何の効果もありません。
よく耳にするところでは「コエンザイム」というものがありますが、これはまさに「補酵素」という意味であり、これを飲むことによって、特定の酵素の働きを促進する、といったものになります。
■酵母と酵素、その効率的な接種法
ここまでに説明してきた酵母や酵素ですが、酵母については基本的に体内で合成することができないので、外部から摂取する必要があります。
先にも述べたように、ワインやビール、パンといった酵母を利用した食品もあるのですが、これらに含まれる酵母の量というのはさほど多いものではなく、酵母自体も死んでしまっていることが多いので、サプリメントなどを使って上手に摂取していくのが一番手っ取り早いやり方といえるでしょう。
ただ、残念ながらこの分野は玉石混交で詐欺まがいの商品も多く、本当に良いものを見つけるのは結構難しいものです。
信頼できるサイトやメーカーをみつけて定期的に購入するなど工夫が必要ですね。
酵素については人間が体内で合成できるタンパク質なので基本的に外部から摂取する必要はありません。
補酵素にしても、酵素の活性をあげるためのブースター的な役割を担っているにすぎず、それ単体では何の意味もないので、よく通販番組などで売っているのを見かけますが、対応する酵素と組み合わせて摂取しない限り、気休め以上の効果は期待できないと思った方がよさそうです。
この辺りの仕組みについてはかなり難しいので、専門的な知識を持ったショップの方などに相談して、自分に一番必要な組み合わせは何かを考えていく必要がありそうですね。
■ミネラルについて
さてここでちょっと横道にそれて、ミネラルについてお話しします。
「ミネラル(Mineral)」とは直訳すると「鉱物」という事になり、言葉のイメージそのままの岩石などを構成する成分という事になります。
このミネラルですが、実は人体にかなり深いかかわりを持っていることがわかっており、体内で大きな役割を果たすにもかかわらず、体内で合成することができないものが多いということで、いかにして食物から効果的にミネラルを摂取するかが重要視されるようになってきました。
一口にミネラルといってもその種類は非常に多く、必須ミネラルといわれているものだけでも16種類あり、それらがビタミンや酵素などと複雑に絡み合って体内のあらゆる個所の調整役として働いています。
これらのミネラルを食物からバランスよく必要量を摂取するとなるとかなりの難易度となるのでこれも補助食品やサプリメントを使って上手に摂取する必要があるでしょう。
さいごに
さて、今回はともすると混同しがちな酵素と酵母の違い、さらには補酵素やミネラルについてもほんの触りですが説明してきました。
正直なところ、この分野についての理解を深くするためにはかなりの時間をかけて調べる必要があり、また、常に新しい情報が更新されていく分野でもあるだけに一朝一夕にはいかないのが実情です。
とはいえ、一度知ってしまうと後戻りできない分野でもあるだけに、信頼できるサイトで安心して摂取できるサプリメントなどを購入して、少しでも自身や大切な人たちが健康を損なわないようにしていきたいところですね。