2021-09-15レシピ

乳酸菌生産物質とは何？乳酸菌との違いについて

腸内環境を整えるためにも話題になっている乳酸菌ですが、乳酸菌生産物質というのをご存じでしょうか？乳酸菌といえばヨーグルトを思い浮かべる人も多いですが、乳酸菌生産物質とはどんなものなのか、また乳酸菌との違いについて詳しく解説していきます。

乳酸菌

乳酸菌は糖を発酵して多くの乳酸を作る細菌の総称のことをいいます。乳酸菌はヨーグルト、チーズ、漬物、みそ、清酒などの発酵食品を作るときに使われています。ヨーグルトに使われている乳酸菌は、ブルガリア菌、サーモフィルス菌、アシドフィルス菌、これに加えてビフィズス菌も使われます。主な働きとしては整腸作用、消化吸収促進、免疫力向上、アレルギー症状の軽減などです。

乳酸菌生産物質

乳酸菌生産物質は善玉菌により生成された有効物質のことです。つまり、善玉菌と善玉菌のエサになる成分の自然発酵により腸内で生成されるのです。胃酸にも強くて腸に届きやすいので注目されているのです。しかし、加齢や食生活が乱れていることが原因で現代の人の腸に作られにくくなってきています。

乳酸菌生産物質と乳酸菌の違い

乳酸菌生産物質は乳酸菌が作り出した物質なので乳酸菌そのものではありません。

腸内細菌のえさも含まれているのが乳酸菌生産物質です。乳酸菌生産物質は乳酸菌とは違い、生きた菌ではないので胃液の影響をほとんど受けずに腸内に定着しやすいものと言われています。

腸内フローラを整える「腸活」

人の腸内には多種多様な細菌が1000種類、100兆個も生息しているといわれています。

細菌がバランスをとりながら腸内環境の状態をよくしています。腸内フローラの役割は、消化できない食べ物を身体に良い栄養物質に作り変えることと、腸内の免疫細胞を活性化して病原菌から守ることと、腸内フローラのバランスを保ち、健康を維持します。

腸内細菌について

腸内細菌には体に良い働きをする善玉菌、体に悪い働きをする悪玉菌、どちらでもない日和見菌という３つのものがあります。善玉菌で代表的なものはビフィズス菌や乳酸菌のフェーカリス菌やアシドフィルス菌です。悪玉菌の侵入や増殖を防いだり、腸の運動を促したりすることによりお腹の調子を整えます。悪玉菌より善玉菌が多い腸内フローラに整えることで、腸の健康を目指すことができます。

善玉菌を含むもの、善玉菌のエサになるもの

腸内フローラを整えるのに理想的なことは善玉菌を含んだ食品をとること、善玉菌のエサになるものも合わせてとることで効果が期待できます。善玉菌を含むものはプロバイオティクスといい、善玉菌の栄養分となるものをプレバイオティクスといいます。両方を併せてとることをシンバイオティクスと呼びます。

善玉菌を含んでいるもの（プロバイオティクス）

発酵食品でヨーグルト、ぬか漬け、納豆、キムチ、みそ、チーズなどになります。乳酸菌、ビフィズス菌、酵母菌、麹菌などの善玉菌が入っています。また、整腸剤にも腸内フローラを整える乳酸菌やビフィズス菌が入っていて便秘や軟便を改善する効果があります。

善玉菌のエサとなるもの（プレバイオティクス）

善玉菌のエサになるのは食物繊維、オリゴ糖です。例でいいますと、ごぼう、ニンジン、ブロッコリー、ホウレンソウなどの野菜と、豆類では納豆、イモ類ではサトイモやコンニャク、海藻、キノコ類、果物は水溶性食物繊維を多く含んでいます。オリゴ糖を含む食品の例だと玉ねぎ、ゴボウ、ねぎ、にんにく、アスパラガスなどの野菜、果物だとバナナ、豆類だと大豆になります。食物繊維は水溶性と不溶性がありますがどちらとも便秘の改善に効果があります。

乳酸菌生産物質の力

乳酸菌生産物質を効果的にすることには、善玉菌を増やす食生活をしていくことが大切です。そこには乳酸菌は乳酸菌生産物質を作りだすのには欠かせないものなります。

悪玉菌が増える原因

原因としては加齢による老化で善玉菌が減少してしまうことがあります。食生活の乱れによるもの、ストレス、抗生物質などの薬物の服用なども原因の一つです。たんぱく室は悪玉菌のエサになっています。便秘などになると腸内の悪玉菌のエサとなる食べ物の残りが停滞して有害物質の吸収を増幅させます。便秘にならないためにも乳酸菌生産物質は重要なのです。

乳酸菌生産物質の力を実感するには

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